ひもとき ― 動きでわかる AI・IT / 第14回

MCP ― AIに社内の道具を持たせる、共通の差し込み口

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例: 社内で使うAIを、社内システムにつなぎたい
1 AIとシステムを1組ずつつなぐ
2 組み合わせの数だけ作る
3 1つ増えるたび、また作る
↺ つなぎ方も認証も、接続ごとにバラバラ
作った接続 0 本 ― すべて個別に開発
社内で使うAI 社内システム 社内チャットAI 議事録AI 見積作成AI 勤怠システム 在庫データベース 図面フォルダ 案件管理
1つ増やしたときに、増える作業
AIを1つ増やす
4システム分、新しく4本つくる
システムを1つ増やせば、さらに4本
3×4=12 が 4×5=20 に ― 掛け算で増える
MCP ― AIと道具のつなぎ方をそろえた、公開されている規格(Anthropic が2024年に公開し、各社のAIツールが対応)
1 システム側に差し込み口を1つ用意する
2 AI側は同じ作法で挿すだけ
3 増えても、作るのは1つ
↺ つなぎ方も認証も共通
作ったもの 0
社内で使うAI 社内システム MCP 共通の作法 (道具の探し方・呼び方) 社内チャットAI 差し込む側 ×1 議事録AI 差し込む側 ×1 見積作成AI 差し込む側 ×1 勤怠システム 差し込み口 ×1 在庫データベース 差し込み口 ×1 図面フォルダ 差し込み口 ×1 案件管理 差し込み口 ×1 あとから足したAI
1つ増やしたときに、増える作業
AIを1つ増やす
差し込む側を1つ作る
既存の4システムに、そのまま挿さる
3+4=7 が 4+4=8 に ― 足し算で済む
例: 「A-102の在庫は?」に、AIが在庫データベースを見て答える
1 使える道具を尋ねる
2 道具を選んで呼ぶ
3 返ってきた事実で答える
↺ 手順はどのシステムでも同じ
人の質問
A-102の在庫、いまいくつ?
AIは在庫の数を知らない ― 覚えているのは言葉の使い方だけ
「A-102は残り12個、次の入荷は8/20です」
― 数字はデータベースから取った実物
AI ⇄ 差し込み口(在庫データベース側)
この往復の形は、どのシステムでも同じ。 在庫でも図面でも案件管理でも、AI側のつなぎ方は変わらない ― 変わるのは、差し込み口に置いた道具だけ。
差し込み口に置いた道具
在庫を調べる読み取り
入出庫の履歴を見る読み取り
入庫を登録する要承認
置いていない操作
単価を書き換える呼べない
データを削除する呼べない
できることの範囲を決めるのは、つなぐ側
置いた道具=AIから見える
置いていない操作=呼べない
危ない操作は「要承認」で人に回す
何を任せるかは、AIではなく人が線を引く
第5回「API」がシステム同士の窓口だとすれば、MCPはAIから道具を使うための共通の作法です。 社内システムに API があっても、AIごとに個別のつなぎ込みが要る状態は変わりません。MCPはその一段上をそろえます。
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