ひもとき ― 動きでわかる AI・IT / 第15回

入力したデータはどこへ行くのか ― 学習に使われるかは、契約で決まる

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例: 見積書の文面をチャットに貼って、丁寧な言い回しに直してもらう
1 貼った文章は社外に出る
2 事業者のサーバーで処理される
3 答えが返り、記録が残る
↺ 手元のPCの中だけで完結してはいない
あなたの画面
入力欄
手元に残るのは、画面に表示された文字だけ。 処理そのものはPCの中では動いていない ― 計算しているのは事業者側のサーバー。
インターネット
(通信は暗号化)
AIサービスの中
事業者のサーバー 保存場所は規約で確認
モデルが答えを作る毎回
会話が記録されるアカウントに紐づく
不正利用の確認用に一定期間保管規約による
答えが返る
返ってくるもの
画面に表示された文章 丁寧な言い回しに直った見積の文面
残っていること
貼った見積の原文事業者側
やりとりの履歴事業者側
つまり
社内の文章を貼る
社外のサーバーに預ける
預けた先の規約に従って扱われる
「送信」を押した時点で、社外への提供になっている
預けた文章の使われ方は2種類ある ― この2つを分けて考える
1 答えを作るために使う
2 次のモデルの材料に使う
3 ②が入るかは契約で決まる
↺ ②の有無で、①の賢さは変わらない
預けた文章
貼った見積の原文
事業者側に記録されている状態
この線を開け閉めするもの
契約・プランの設定
②が閉じていても、①は同じ品質で動く。 「学習に使わせない=性能が落ちる」ではない ― 別々の話。
① いま答えを作るために使う
読んで、返事を書いたら、その役目は終わり。どのサービスでも必ず起きる
② 次のモデルを作る材料に使う(学習)
将来のモデルの中身に反映される可能性がある。こちらは契約次第で入らない
②が入るかどうかの傾向
個人向けの無料・一般プラン
学習に使う設定が既定で入っていることがある。設定画面でオフにできる場合も多い
法人向けプラン・API利用
学習に使わないと定めているサービスが多い。契約書・利用規約に明記される
自社の環境で動かす
そもそも外に出ない。かわりに用意と運用は自前になる
確かめ方
使っているのはどのプランか
規約に「学習に利用」の記載はあるか
設定でオフにできるか
条件は改定される ― 導入時に一度、そのあとも定期的に見る
「使うな」と決めると、隠れて使われる ― 貼れるものと伏せ方を決めるほうが続く
1 預け先を3点だけ確認する
2 貼るものを3つに仕分ける
3 1枚のルールにする
↺ 判断を毎回させない
預け先を確認する3点
1 学習に使われるか 規約の「モデルの改善・学習への利用」の項目を見る
2 どれだけ残るか 保持期間と、削除を依頼できるかどうか
3 どこの国に置かれるか 個人情報を扱う場合、国外移転の可否が要件になる
貼るものを仕分ける
公開済みの製品仕様・一般的な文面 外に出ても困らない情報 そのまま貼る
顧客名や金額の入った見積・議事録 固有名詞と数字を伏せれば、直しの相談はできる 伏せて貼る
個人情報・パスワード・未公開の契約 伏せても復元できてしまう、あるいは伏せる意味がない 貼らない
1枚にまとめる
社内AI利用ルール(例)
・使うのは 会社が契約したプラン のみ
顧客名・金額・氏名 は伏せてから貼る
個人情報とパスワード は貼らない
・迷ったら 貼らずに聞く(窓口を1つ決める)
伏せ方の例を2つ3つ載せておくと、そのまま真似できる
ルールが続く形
禁止だけを配る
個人のアカウントで隠れて使われる
会社が把握できなくなる
貼れる場所と伏せ方を示すほうが、結果として漏れにくい
このページは仕組みの整理です。学習利用・保持期間・保存場所の条件はサービスごとに異なり、改定もされます。 実際の判断は、使っているサービスの利用規約・データ処理条件(DPA)の該当項目で確認してください。
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