BigQueryのObjectRefが一般提供へ。非構造化データをSQLで直接操作可能に
この記事の要点
Googleのデータウェアハウス「BigQuery」で、非構造化データを直接扱える機能「ObjectRef」が一般提供(GA)を開始した。Cloud Storage上の画像や動画、ドキュメントをBigQueryのテーブル内で標準的な列と同様に操作できる。データの複製が不要な「Zero-copy」アーキテクチャを採用し、SQLやPythonで分析が可能。Geminiモデルとの連携による特徴抽出や、Snap社でのコンテンツモデレーション活用事例も報告されている。
BigQueryの機能「ObjectRef」が一般提供(GA)を開始した。Cloud Storage上の画像、動画、音声、ドキュメントといった非構造化データを、BigQueryのテーブル内で直接扱えるようになる。
ObjectRefは、BigQueryの組み込みSTRUCTデータ型として実装された。Cloud Storage上のファイルへのポインタを保持する仕組みで、非構造化データを標準的な列と同様に扱える。
最大の特徴は「Zero-copy」アーキテクチャだ。データをCloud Storageに置いたままクエリを実行できるため、データの複製が不要になる。
SQLやPythonとの親和性も高い。標準SQLやBigQuery DataFramesでクエリを実行できるほか、BigQuery Python UDFを通じてOpenCVなどのライブラリを適用可能だ。
ガバナンス面では、BigQueryのセキュリティポリシーとIAM制御により、構造化データと非構造化ファイルを一元管理できる。Cloud Storageの世代番号を追跡し、特定のバージョンのファイルを参照することも可能だ。
ユーザーはSQLのみでETLパイプラインを構築できる。GeminiモデルをSQLクエリ内で呼び出し、非構造化データから特徴抽出やアノテーションを行うことも可能だ。Snap社では、この機能を活用してコンテンツモデレーションの効率化を実現している。
GAに伴い、機能も拡充された。個人のIAM IDを使用して直接非構造化データをクエリできる「End User Credentials(EUC)」をサポートした。
また、BigQueryオブジェクトテーブルやCloud Storageインサイトデータセットなど、複数のソースからのメタデータ統合にも対応する。ObjectRefを含む配列の処理も可能になり、画像シーケンスの分析や複数ドキュメントの比較が容易になった。
本機能は、すべてのBigQueryエディションおよびオンデマンド価格帯で利用できる。なお、具体的な料金体系やリージョン別の制限については現時点で公表されていない。
経営にとっての意味
経営者は、本機能の導入を見送る。理由は、ObjectRef利用時の追加費用やリージョン制限が原文で不明なためだ。コスト対効果を算出できない現状では、既存のETLパイプラインを刷新するリスクを負えない。料金体系と提供地域の詳細が公開され次第、構造化データと非構造化データの統合分析にかかる運用人件費を再試算する。開発者は、Cloud Storage上の非構造化データをSQLで直接扱えるため、データ複製の手間が省ける。ただし、GeminiモデルをSQL内で呼び出す際のAPI単価が不明なため、現時点では実装の判断材料が足りない。まずはコスト構造が判明した段階で、既存のパイプラインとの比較検証を行う。
4人で読み解く
記事の内容だけをもとに、担当のちがう4人(経営・開発・聞き手・運用)が話します。 記事に書かれていないことは話しません。
出典
Google Cloud Blog「BigQuery ObjectRef now GA: Build multimodal data platforms for conversational analytics entirely in SQL」この記事は、出典元が公表した原文をもとに当社のAI編集部が日本語で再構成し、 公開前に人が確認したものです。原文の訳ではありません。 事実関係は出典(原文)で確認してください。
