
千葉 哲也
TETSUYA CHIBA
株式会社Panda Office 代表取締役
PM × FDE × AI PM
PMBOK-AI提唱者
顧客の中に入り込み、複雑なものをシンプルにする。
経歴
宮城県気仙沼市出身。1987年生まれ。 18歳で高校を卒業後、通信・建設業界の現場で叩き上げ。
大規模プロジェクトを単独主担当として成功に導き、 ベンチャー企業では建設部をゼロから立ち上げ。 大手通信キャリアでは5G屋内建設の全国標準仕様を策定。 常に顧客の現場に入り込み、技術と業務の両面から課題を解決してきました。
この働き方は、Palantir発祥のFDE(Forward Deployed Engineer)と呼ばれる職種そのもの。 技術力 × 顧客理解 × 現場推進力を兼ね備えたハイブリッド人材として、 2021年にPanda Officeを設立。 2025年からはマレーシアを拠点に、AI PMとしてFDEの進化形を実践しています。
キャリア
2006-2014/仙台 → 東京
通信インフラの現場
18歳で現場に飛び込み、通信工事・基地局点検・ネットワーク保守を経験。2011年に東京へ転勤。
2014-2017/東京
関東圏ネットワーク案件
大規模プロジェクトを単独主担当。ACCESS + Excelマクロで工程管理システムを自作し、元請各社の中でトップ成績を維持。
2017-2019/東京
建設部の立ち上げ
ベンチャー企業で建設部をゼロから構築。建設業許可取得、法令整備、協力会社構築を経てチーム体制へ拡大。
2020-2021/東京
大手通信キャリア 5G仕様策定
5G屋内建設の仕様をゼロから策定。建設業法・耐震基準・電波法令を統合し、全国展開可能な標準仕様を確立。
2021-現在/東京
Panda Office 創業 ― PM × FDE × AI PM
「複雑なものをシンプルにする」を行動指針に設立。PM・FDE・AI PMを融合した新しい支援スタイルを実践。
2025-現在/クアラルンプール
マレーシア移住
海外から日本企業を支援。PM教育、AI活用開発を通じて、東南アジアに進出する日本企業の支援と次世代育成に取り組む。
なぜ海外へ
日本企業の現場に長く入り込むほど、必要なもの(人材・仕組み・技術)は揃っているのに 動き出せない、という壁を何度も見てきました。
その壁は、外から支えるほうが越えやすい。
2025年、東南アジアに拠点を移しました。 成長市場のスピードの中で、日本企業のAI活用と仕組みづくりを現場で支援しています。 進出企業の立ち上げと、次世代の育成に取り組んでいます。
ゼロからつくったもの
工程管理システム
ACCESS + Excelマクロで自作。元請各社の中でトップ成績を維持。
建設部立ち上げ
建設業許可取得から協力会社構築まで。ゼロからチーム体制へ拡大。
5G仕様策定
大手通信キャリアの5G屋内建設。全国展開可能な標準仕様を確立。
会社を立ち上げる
Panda Officeを設立。営業を置かず、現場と紹介だけで継続。
システム開発 51件
受託の基幹業務から自社プロダクト、SaaSまで。要件定義から運用まで一貫。
PMBOK-AI
AI時代のプロジェクト管理体系を独自に整理。全14章を執筆し、Webで公開。
これから
2026年は、心理学の学び直しと漫画の制作に手を出しました。畑違いのことを、意識して選んでいます。
2027年からは、アーティストとしての活動をもうひとつの軸にします。
日本を感じ取れるアートを、AIでつくります。その土地の時代、そこにいる人の動き、気温、風。 いま流れているものをそのままデータとして受け取り、音と映像に変える。
風鈴、花火、田園風景。見ている人が置かれている状況によって、作品のほうが変わっていく。そういうものを考えています。
海外に出る前に、よく聞かれること
留学経験はなく、はじめて海外に出たのは37歳のときでした。英語もほとんど話せないままです。
正直なところ、行く前に心配はしていませんでした。ひとつだけ覚悟したのは、日本の仕事を続けながらやれるのかということです。それ以外は、行ってから考えればいいと思っていました。
これから海外に出る方から実際に聞かれるのは、次の6つです。経験した範囲で正直に答えます。
よく聞かれるのはこの6つ。私が実際に困ったのは、そのうち英語だけでした。
その英語も、周りにできる人がいて、助けてもらいながら回っています。短所は、何かで補えます。自分の長所が補うこともあれば、周りの人が補ってくれることもある。 できないことを、そこまで気に病まなくていいと思います。
Q.ご飯が合わなかったら?
A.3〜4回目から、おいしくなります
中華、インド、マレー、日本食まで揃うので、食べるものには困りません。
ただ、最初からおいしいわけではありませんでした。同じものを3回か4回食べたあたりで、急においしく感じるようになります。そこを超えると、あとは何を食べてもおいしいです。慣れるまでに少し時間が要る、というだけの話だと思います。
ただし例外もあります。ベトナムの謎の草とドリアンは3回ほど食べましたが、まだおいしいと思えていません。
Q.英語が全然話せない
A.補ってもらえば回る
正直に困りました。いまも話せません。
ただ、周りに英語ができる人がいます。助けてもらって、結局は回っています。自分でやったのは、翻訳の仕組みを作ったことくらいです。
短所は、何かで補えます。自分の長所が補うこともあれば、周りの人が補ってくれることもある。できないことを、そこまで気に病まなくていいと思います。
ただし、分かったふりだけはしないこと。後で必ず事故ります。
Q.病院はどうするのか?
A.一度もかかっていない
一度も行っていません。それ自体が答えかなと思います。ただし保険には入っておいてください。
Q.うまくいかなかったら?
A.私も最初の2つは形になりませんでした
海外に出てから最初にやった2つは、形になりませんでした。若い人を海外で育てる仕事と、こちらで開発チームを作る仕事です。大きな金額も失いました。
ただ、やめずに現場に入り直したら、そこからやることが見えてきました。変わったのは能力ではなく、立っている場所です。
インターンも、最初の2週間はうまくいかないのが普通だと思います。そこで判断を下さないほうがいいです。
Q.治安は大丈夫か?
A.思っている危険とは違う
犯罪より夜道のほうが現実的に危ないです。街灯が少なく、道に穴が空いています。川にワニが出ることもあります。
危ないのは治安というより、インフラと自然のほうです。
Q.就活に効くのか?
A.採る側から見ると、効きます
私は高卒で就職したので就活の実感はありません。ただ、人を採る側にはいました。
そこで見るのは「行った」ことより、「出した」ことがあるかです。小さくていいので現地で何か作って世に出すこと。帰国後に話せることが変わります。
クアラルンプールの生活費(自分の実額)
食費は安く、生活用品は現地のネット通販(Shopee)がかなり安く手に入ります。 ただし1リンギット=約40円(2026年8月時点)。数年前は30円ほどでした。現地の物価は安くても、円で持っていくお金で考えるとそこまで得にはなりません。「東南アジアだから安い」で予算を組むとずれます。
事前に聞いていた「時間にルーズ」は、聞いていたぶん驚きませんでした。 いちばん驚いたのは、ゴミを分別しないこと(ビンもカンも同じ袋)です。 調べれば分かることには身構えられます。驚くのは、調べようもなかったところです。
大切にしていること
偶然は設計できる
準備が機会を呼ぶ
信用=相手の時間を買う
信頼は共に歩んだ証
最小労力・最大成果
本質に集中する
基本情報
出身
宮城県気仙沼市
生年
1987年(38歳)
学歴
宮城県気仙沼向洋高等学校 卒業
拠点
マレーシア(Ara Damansara)
進路・人生相談
高卒から現場で叩き上げてきた経験を、次世代に伝えたいと思っています。
- ・キャリアに悩んでいる若手エンジニア
- ・海外で働くことに興味がある方
- ・組織の中で変化を起こしたい方
- ・独立・起業を考えている方
学歴ではなく実力で勝負してきた経験から、お話できることがあるかもしれません。