社内IT支援で406時間削減、Bedrock AgentCore活用のSlack対応
この記事の要点
ShipStation Globalは社内IT支援を自動化するSlack向けエージェント「Deckhand」を構築した。Amazon Bedrock AgentCoreやClaudeを活用した仕組みで、2026年4月の導入後3か月間で1,935件のメッセージを処理し、約406時間の工数を削減した。同社は世界6拠点に展開しており、米国の営業時間外に届く問い合わせの対応や社内情報の分散が課題だった。新システムは時間外問い合わせの94%に対応し、肯定的な評価は96%に達している。
社内ITヘルプデスクの自動化により、3か月間で約406時間の工数が削減された。米ShipStation GlobalがAmazon Bedrock AgentCoreを活用して構築したSlack向けエージェント「Deckhand」による成果だ。2026年4月の導入以降、1,935件のメッセージを処理し、1,221件の会話を開始した。
同社は米国や英国、スペイン、ポーランド、オーストラリア、フィリピンに拠点を持つ。導入前の12か月間には1,500件を超える問い合わせスレッドが発生していた。質問の5分の1以上が米国の営業時間外に届くうえ、回答に必要な情報はConfluenceや社内イントラネットなどに分散していた。
Deckhandの導入によって、営業時間外に届いた問い合わせの94%に対応できるようになった。全体のメッセージ応答率は97.5%に達し、チャット内で812件の問い合わせを完結させた。肯定的な評価も運用の改善に伴い、4月の82%から6月には96%へと上昇している。
システムの基盤は4つの要素で構成する。AWS App Runner上のFastAPIとSlack Boltがユーザー属性を取得し、Bedrock AgentCore上で動くStrandsエージェントがClaudeで推論ループを制御する。チケット作成などの処理はAgentCore Gateway経由のMCPツールとしてAWS Lambdaが担い、409件のJiraチケットを作成した。
分散していた過去データの収集にはDSPyのRecursive Language Modelを採用した。Python REPL環境でClaudeを動かして過去のスレッドから解決手順やエラーメッセージを抽出し、Pydanticで検証したうえでAmazon S3に格納している。ナレッジの検索にはBedrockのナレッジベースを使い、運用のログやフィードバックはAmazon DynamoDBやAmazon CloudWatchなどで管理する。
開発者にとっての意味
手元の実装は変えない。AgentCoreの利用費用や待ち時間、評価の測定条件が記事にないためだ。判断する経営者にとって工数削減の実績はあるが、自社での費用対効果は未確定だ。実装する開発者にとっては、FastAPIやLambda、S3を組み合わせた既存の構成例として参考になる。しかし移行にはツールのMCP化やDSPyによる抽出処理の作り直しが必要になる。AgentCoreの価格体系と推論遅延の仕様が公開され、移行工数を上回る利点が判るまで今の構成を維持する。
4人で読み解く
記事の内容だけをもとに、担当のちがう4人(経営・開発・聞き手・運用)が話します。 記事に書かれていないことは話しません。
出典
AWS Machine Learning Blog「How ShipStation Global built an AI IT help desk on Amazon Bedrock AgentCore」この記事は、出典元が公表した原文をもとに当社のAI編集部が日本語で再構成し、 公開前に人が確認したものです。原文の訳ではありません。 事実関係は出典(原文)で確認してください。
