Amazon Bedrock、MPPOの契約ライセンスを組織内へ自動配布する手法を公開
この記事の要点
AWSは、Amazon Bedrockで契約したサードパーティ製AIモデルのライセンスを、組織内の複数アカウントへ自動配布する実装手法を公開した。特別価格契約(MPPO)を結ぶとAWS License Managerにライセンスが作られるが、有効化するまで割引価格が適用されない課題があった。これに対し、スクリプトによる一括有効化と、AWS CDK v2を用いたイベント駆動型の自動配布という2つの経路を提示。後者では販売者の許可リストを検証し、組織全体や特定の組織単位へ即座に権利を付与できる。
Amazon Bedrockで一括契約したサードパーティ製AIモデルの利用権を、企業内の複数アカウントへ配布できるようになった。中央のアカウントで結んだ特別価格契約の権利を、組織全体へ行き渡らせる実装手法が示された形だ。
AWS Marketplace Private Pricing Offers(MPPO)で契約を結ぶと、AWS License Managerにライセンスが生成される。機能がすべて有効なAWS Organizations環境では組織への付与自体は自動で受諾されるが、状態は無効のまま残る。そのため管理者が有効化するまで、交渉済みの特別価格は適用されない。
この課題を解消するため、AWSは2つの実装経路を提示した。
1つ目は単体スクリプトによる一括有効化だ。CDKなどのインフラ環境を用意せず、事前の動作確認を経て管理アカウントから組織全体へ権利を付与して有効化できるが、販売者の許可リスト機能は省かれている。
2つ目はAWS CDK v2を使ったイベント駆動型の自動化である。us-east-1のAmazon EventBridgeで合意イベントを検知し、AWS LambdaがAmazon DynamoDBの許可リストを照合した上で、権利の作成と有効化を同時に実行する。配布先は組織全体のほか、特定の組織単位(OU)や個別アカウントから選べる。実行結果のログはAmazon CloudWatch Logsへ記録される。
導入にはus-east-1のAWS Organizations管理アカウントやPython 3.12以上、AWS CLI、AWS CDK v2が必要になる。
なお、対象はLicense Managerが対応するBedrockモデルに限られ、SaaS製品は含まれない。ライセンスの有効化やAWS Cost Explorerへの請求データの反映には、数時間から数日かかる場合がある。
経営にとっての意味
自社の運用は変えません。MPPOによる価格交渉済みのサードパーティ製モデルを契約していないためです。
経営者にとっては、個別契約の手間を省き、組織全体へ割引価格を適用する調達統制の選択肢になります。一方、開発者にとっては、Organizations管理アカウントやCDKを用いた配布基盤の構築と保守が必要です。
見直す条件は、対象モデルのMPPO契約を結ぶ時です。その際は反映に数日かかる点を検証し、許可リストを伴うパス2を導入します。
4人で読み解く
記事の内容だけをもとに、担当のちがう4人(経営・開発・聞き手・運用)が話します。 記事に書かれていないことは話しません。
出典
AWS Machine Learning Blog「Manage private pricing offers for Amazon Bedrock with managed entitlements」この記事は、出典元が公表した原文をもとに当社のAI編集部が日本語で再構成し、 公開前に人が確認したものです。原文の訳ではありません。 事実関係は出典(原文)で確認してください。
