Google Distributed CloudがGemini搭載の検索機能やNVIDIA Blackwell Ultra対応を発表
この記事の要点
Googleは、オフライン環境で動作する「Google Distributed Cloud(GDC)」の機能を刷新した。Geminiを活用したエンタープライズ検索機能がプレビュー提供されるほか、モデル面では「Gemini 3.5 Flash」が一般提供を開始した。インフラ面ではNVIDIA Blackwell Ultraアーキテクチャを採用した「NVIDIA HGX B300」システムに対応し、ネットワーク帯域幅やセキュリティ機能も強化された。
Googleは、オフライン環境(エアギャップ環境)で動作する「Google Distributed Cloud(GDC)」のAI機能とインフラを刷新した。
GDCのエアギャップ環境において、Geminiを活用した検索機能がプレビュー版として提供される。文書や音声、動画データを対象に、対話型インターフェースでクエリや要約が可能だ。Geminiの埋め込みモデルによるマルチモーダル対応やRAG機能を備え、データは外部に出さずセキュリティ境界内で処理される。
モデルの拡充も進んだ。GDCエアギャップ環境で「Gemini 3.5 Flash」が一般提供(GA)され、オフライン環境での推論やマルチモーダル理解、長文コンテキスト処理が可能になった。GemmaやMistralといったオープンモデルもサポート対象に追加されている。
インフラ面では、NVIDIA Blackwell Ultraアーキテクチャを採用した「NVIDIA HGX B300」システムが一般提供された。VMネットワークの帯域幅は最大32 Gbpsに向上している。また、フルマネージドの「Cloud DNS」が一般提供され、Kubernetes API経由でのDNS管理が可能となった。ハードウェアオフロードによるIPsec暗号化は最大100 Gbpsに対応する。
セキュリティとパートナーエコシステムも強化された。Elastic Securityとの統合により、脅威検知および対応(SIEMおよびEDR)機能が向上している。また、GDCのパートナーマーケットプレイスにはTeradata、Solo.io、Mattermostが新たに追加された。Teradataはデータ分析、Solo.ioはAPI管理、Mattermostはセキュアなコラボレーションツールをそれぞれ提供する。
なお、これらの機能の具体的な提供開始日や、特定の地域・業種への限定の有無については明らかにされていない。
経営にとっての意味
エアギャップ環境でのGemini検索とモデル拡充は、製造・金融の基幹業務で情報の外部流出を懸念する経営者にとって、導入検討の有力な選択肢となる。ただし、具体的な提供開始日や価格が不明なため、現時点での運用変更は行わない。まずは、自社のセキュリティ要件と照らし合わせ、GDC環境下でのRAG構築コストと、既存のオンプレミス運用との費用対効果を算出する。提供開始日と価格が判明した段階で、既存のインフラ刷新計画と照らし合わせ、調達先を切り替えるか判断する。実装する開発者は、NVIDIA Blackwell Ultra対応による推論速度の向上幅を、実業務データで検証する準備を進めるべきだ。
4人で読み解く
記事の内容だけをもとに、担当のちがう4人(経営・開発・聞き手・運用)が話します。 記事に書かれていないことは話しません。
出典
Google Cloud Blog「Enabling the next era of sovereign AI: The latest Google Distributed Cloud innovations」この記事は、出典元が公表した原文をもとに当社のAI編集部が日本語で再構成し、 公開前に人が確認したものです。原文の訳ではありません。 事実関係は出典(原文)で確認してください。
